問題の概要
電波法第38条の25では、認証を受けた工事設計に基づいて製品が設計・製造されることを義務付けています。しかし、ソニーの以下のスマートフォンで、認証時の設計に適合しないアンテナを搭載していたことが判明しました。
- 対象機種: Xperia 1 VI
- 違反内容: 認証された設計と異なるアンテナが使用されていた。
- 影響: 工事設計合致義務の違反。ただし、技術基準には適合しているため、端末の使用継続に問題はないとされています。
指摘を受けた端末
総務省の指導によれば、以下のモデルが該当する可能性があります(正式リストは未公開の場合もあるため、購入先やキャリアへ確認が必要です)。
- Xperia 1 VI(NTTドコモ版、au版、SIMフリー版)
総務省の対応
- 指導内容: ソニーに対し、原因の特定、再発防止策の提出、速やかな改善を求める行政指導を実施。
- 安全性確認: 問題の端末は再試験が実施され、技術基準に適合していることが確認されています。
ソニーの対応とコメント
ソニーは以下のように声明を発表しています:
- 「法令遵守と製品の安全性確保の重要性を認識しているが、開発過程で認証設計との確認が不十分だった。再発防止策を講じる」とのこと。
ユーザーへの影響
- 使用の安全性: 現時点で端末を継続使用することに問題はありません。
- 確認事項: 該当端末を使用している場合、必要に応じてキャリアやメーカーに問い合わせを行い、公式アナウンスを確認してください。
関連事例
今回の件と類似した事例として、他社(例: FCNTの「arrows We2」)でも認証時の設計に反するアンテナの使用が問題視されています。これらは業界全体で設計プロセスの見直しを求める動きにつながる可能性があります。